PBJが日本で発売を予定しているウルトラモバイルPC「SmartCaddie」
PBJが日本で発売を予定しているウルトラモバイルPC「SmartCaddie」
[画像のクリックで拡大表示]

 米In-Statが米国時間4月26日に,米Microsoftの「Ultra Mobile PC(UMPC)」(開発コード名は「Origami」)に関する調査結果を発表した。それによると,UMPCの出荷台数は,2011年に780万台程度になるという。

 UMPCは,パソコンと同等の機能を備える小型モバイル機器。In-Stat社は「従来のパソコン向けプラットフォームをベースとしており,携帯電話機などの消費者向け電子機器に存在していた処理能力に関する多くの制約と,現行パソコンにあるモバイル性の制約を解消する」と述べる。ただしIn-Stat社主任アナリストのJim McGregor氏は,「プロセサの省電力性向上がUMPCの要求についていけないため,UMPCは消費電力の厳しい条件にさらされる」と指摘する。

 UMPC対応製品は,台湾ASUSと中国Founder Group,韓国Samsung Electronicsがプロトタイプを発表し,開発を進めている。(関連記事その1その2)。そのほかのメーカーも同様の製品を手がけている(関連記事)。

 主な調査結果は以下の通り。

・UMPCで必要とされることから,新たな低消費電力x86プロセサの需要が拡大するとともに,x86以外のアーキテクチャとも競合するようになる

・1種類の製品であらゆる市場分野に対応することは不可能

・第1世代のUMPCは特徴的な機能を搭載しないが,価格帯に応じて新たな用途を提案していく

[発表資料へ]