米Sprint Nextelは,2006年第1四半期の決算報告を米国時間4月27日に発表した。純利益は前年同期比11%減の4億1900万ドル(1株あたりの利益は0.14ドル)。前年同期は4億7200万ドル(同0.31ドル)だった。旧Nextel Communications買収関連コストが大きく影響している。

 売上高は115億5000万ドル。前年同期の69億ドルから66%の増収となった。旧Nextelを含むと想定した前年同期の105億9000万ドルからも増加している。同期は無線サービス事業が好調で,同部門の売上高は前年同期から13%増の85億ドルに達した。長距離サービス事業が同3%減の17億ドル,地域サービス事業は16億ドルで1%増加した。

 同社は,買収関連費用とスピンオフ費用として1億500万ドルを報告。リストラと資産減損費用として6700万ドルを計上している。これらの特別項目を除いた場合,1株あたりの利益は0.35ドルだった。

 同期は130万人の新規加入者数を獲得し,累計契約者数は5100万人となった。新規契約者のうち,プリペイド・サービスの加入者が50万2000人,料金後納プランの加入者が56万3000人を占めた。料金後納サービス加入者のARPU(ユーザー1人あたりの月間平均収入)は,前年同期比3%減の62ドルで,前期からも1%減っている。

 同社は,2006年通期の業績予測も明らかにしている。同年は410億ドル以上の売上高を予想。無線サービス事業からの売上高の伸びは1ケタ台後半~2ケタ台前半となり,長距離サービス事業は1ケタ台半ば~後半の減収となると予測。調整後の営業利益は130億ドルを見込む。

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