米Microsoftは米国時間4月24日,同社が推進する,海賊版Windows XPに対抗するプログラム「Windows Genuine Advantage(WGA)」を強化すると発表した。2005年11月より,スウェーデンやノルウェーなど7カ国で試験運用している同プログラムを,米国,英国,マレーシア,オーストラリア,ニュージランドで同日より開始する。

 WGAプログラムは,Microsoft社の偽造ソフトウエア(海賊版/違法コピー)撲滅に向けた取り組み「Genuine Software Initiative(GSI)」の一環。同社が配布しているツールをインストールすると,不正なWindows XPを使用した場合,パソコンにインストールされているソフトウエアが正規版ではないことを通知する。

 同社はまた,正規の「Office」を使用しているかを認証する同種のプログラム「Office Genuine Advantage(OGA)」を試験的に開始すると発表した。ツールは当初,ポルトガル語,チェコ語,ギリシャ語,韓国語,簡体字中国語,ロシア語,スペイン語で提供する。

 Microsoft社Genuine Software Initiative担当ディレクタのCori Hartje氏は,「消費者を保護する最善の方法は,海賊版ソフトの問題点について啓発し,それを特定する方法を提供すること」と説明する。「海賊版ソフトを発見したらどのように対処すべきか理解させることが重要。WGAのようなプログラムを通じて,ユーザーが自信を持って正規品を使用していると言えるようにしたい」(同氏)。

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