米Microsoftは4月24日(米国時間)の夜,Internet Explorer 7.0(IE 7)の「ベータ2」を公開した(ダウンロード・サイト)。これまで公開されていた「IE 7 ベータ2パブリック・プレビュー」と比べた機能更新はわずかだが,対応OSが増え,Windows XP Service Pack2 に加えてWindows XP Professional x64 EditionとWindows Server 2003にも対応した。

 MicrosoftのWindowsプロダクト・マネジメント部門のディレクターであるGary Schare氏は,IE 7.0ベータ2が広く一般に対して公開されたベータ版であることを指摘した。「主なターゲットはテクノロジ・エンスー(熱狂的なテクノロジ愛好家)だ。しかし,IE 7.0ベータ2はもっと広い層に使われるだろう。これは良い傾向だと感じている」(Schare氏)。実際にMicrosoftはIE 7.0ベータ2に関しては,無料の電話サポートや,ベータ2から最終版へのシームレスなアップグレードなどを提供するとしている。IE 7.0最終版の出荷は2006年後半の予定だ。

 IE 7.0には,数多くのセキュリティ強化や機能強化が含まれている。例えば,タブ・ブラウジングや一新されたユーザー・インターフェース,ツールバー・ベースのサーチ・ボックス,印刷機能の強化,RSS対応---などである。Microsoftは,2006年第4四半期だと想定されるIE 7.0最終版のリリースまでに,何度か中間ビルドをリリースする予定でもある。「われわれはIE 7.0を,Windows Vistaの出荷の60日前までにリリースする予定だ」とSchare氏は語った。つまりIE 7.0のリリースは2006年の遅くになるだろう。