米Linspireは,無償のデスクトップ向けLinuxオペレーティングシステム(OS)「Freespire」をリリースする計画を米国時間4月24日に発表した。同社社長兼CEOのKevin Carmony氏が,米カリフォルニア州サンディエゴで開催中のデスクトップLinux関連イベント「Desktop Linux Summit」の基調講演で明らかにした。

 Freespireでは,合法的に特定のプロプライエタリのコーデック,ドライバ,ソフトウエアを利用できるオプションも提供する。ユーザーは100%オープンソースのバージョンと一部にプロプライエタリのソフトウエアが含まれるバージョンを選択してダウンロードできるという。最初のベータ版は,2006年8月に公開を予定している。

 Carmony氏は「ユーザーは,プロプライエタリかオープンソースかにかかわらず,システム上にインストールしたいソフトウエアを自由に選択できるべきである」とコメント。Linuxをより普及させるためには,iPodやDVDプレーヤ,また3Dハードウエア・カード,Wi-Fi,サウンド,プリンタといったハードウエアに対応させる必要があると指摘している。

 また,Freespireプロジェクトの一環として,ソフトウエア管理システムをワンクリックでダウンロード/インストールする同社の「CNR(click and run)」技術をオープンソース化することも発表している。

 Freespireの詳細は,Freespireコミュニティ・プロジェクトのWebサイトに記載されている。

発表資料へ