「『Windows Vista』は高精細で忠実度の高いデジタル・メディア用の次世代処理/制作ツールとして,利用できる準備が整った」。米Microsoftが米国時間4月24日に,テキサス州ラスベガスで開催中の放送業界向け展示会National Association of Broadcasters(NAB)2006で発表した。Microsoft社は,エンタテインメント用OS「Windows Media Center」のWindows Vista対応版について,新機能の紹介も行った。

 同社によると,「Windows Vistaのオーディオ/ビデオ・アーキテクチャは,まったく新しい設計で構築した」という。「処理速度,安定性,忠実度を高め,デジタル・メディア用のアプリケーションやツールを作るソフトウエア・ベンダーの創造力をかき立てる」(同社)。

 新たなマルチメディア用API(Application Programming Interface)を採用し,アプリケーションの独立性を高めた。アプリケーションごとの音量設定が可能になったほか,コンテンツやプラグインをほかのアプリケーションから勝手に操作されないように保護できる。

 またWindows Vista対応版Windows Media Centerについて,同社は「強力なプラットフォーム機能を追加し,コンテンツ所有者がより豊かで魅力的なインタラクティブ・テレビ・サービスを提供できるようにする」としている。新たに搭載する機能の概要は以下の通り。

・「Windows Media Center Presentation Layer」:Windows Media CenterとMicrosoft .NET Frameworkで利用可能な共通レンダリング技術

・「Hosted WinFX XAML Browser Applications(XBAP)」:アプリケーション・プログラミング・モデルMicrosoft WinFXを利用して,家庭向けインタラクティブ・サービスを開発する技術

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