米テキサス州東部連邦地方裁判所は米国時間4月19日に,米Microsoftと米Autodeskの特許侵害行為を認める判決を下し,両社合わせて1億3300万ドルの損害賠償を命じた。

 この訴訟は,米z4 Technologiesが,同社の保有する2件の特許(米国特許番号「6,044,471」と「6,785,825」)をMicrosoft社とAutodesk社が侵害したとして2004年に起こしたもの。

 471特許は,タイトル「Method and apparatus for securing software to reduce unauthorized use」で,1998年6月4日に申請し,2000年3月28日に成立。45件のクレームから成る。825特許は,タイトル「Method for securing software to decrease software piracy」で,2002年5月31日に申請し,2004年8月31日に成立。176件のクレームから成る。

 いずれもコンピュータ・ソフトウエアの不正使用や不正コピーを制限し,ソフトウエアを保護する手法と仕組みに関するものである。

Microsoft社とAutodesk社は特許侵害の事実を否定し,また,z4 Technologies社が問題としている特許が無効であると主張した。

 しかし裁判所はz4 Technologies社の申し立てを認め,「Microsoft社とAutodesk社は特許の無効性を証明できていない」として,Microsoft社に1億1500万ドル,Autodesk社に1800万ドルの支払いを命じた。特にMicrosoft社の行為は「故意の侵害」だったとの厳しい判断を示している。

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