米Cisco Systemsは,今後5年間でサウジアラビアに総額2億6500万ドルを投資し,人員増強や施設拡充などを行う。同国を訪問しているCisco社会長兼CEOのJohn Chambers氏が現地時間4月18日に明らかにしたもの。
Chambers氏は「サウジアラビアは現在転換期にあり,ITを活用した新たな分野に経済成長の機会が広がっている」と説明する。「今回の投資計画は,起業・技術革新・教育に力を入れる同国とCisco社との協力関係を反映したもので,21世紀のグローバル経済のさらなる活性化につながるだろう」(同氏)
投資計画の主な内容は以下の通り。
・現地従業員を約70人から600人に増強
・同社の一部門であるCisco Systems Capitalを通じて,同国の顧客や取引先にリース/融資を提供
・Technology and Entrepreneurship Innovation Centerを開設するほか,同国の技術革新/起業関連機関,起業支援施設,研究開発などを後援
・貧困地域の2000施設をネットワーク化するための機器,トレーニング,教育,サポートを提供
・現地大学との連携により,100カ所以上のNetworking Academyを開設し,最新の技術プログラムを提供
ちなみに同社は1998年,サウジアラビアに最初の事業所を開設し,現在はリャド,ジッダ,ホバルに拠点を構えている。
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