米Keaneは,金融機関のオンライン・サービスに関する消費者の満足度について調査した結果を米国時間4月17日に発表した。それによると,金融機関によるオンラインでのアドバイスを高く評価する消費者は20%に満たないという。

 調査は,2005年12月下旬~2006年1月初旬にかけて,米国,英国,カナダの消費者1800人以上を対象に実施した。現状では,資産運用計画を望んでいるほとんどの消費者が,必要な情報やアドバイスを金融機関のWebサイトから得られずにいることが明らかとなった。

 消費者の61%は資産運用計画の必要性を感じているが,プロセスの複雑さなどに尻込みして,実行に至っていない。このうち80%が「専門的アドバイスやオンライン・ガイダンスが提供されれば利用したい」,60%以上が「現在の資産状況を分析できるオンライン診断ツールがあれば使いたい」と述べている。

 「金融機関は,こうした顧客に対してWebサイトで適切なサービスを提供しておらず,大きなビジネス機会を逃している」(Keane社金融サービス部門バイス・プレジデントのImran Sayeed氏)。

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