米AMDは,米Intelを相手取って起こしている独占禁止法違反訴訟に関して,米Microsoftに情報提供を求める召喚状を発行した。AMDが米国時間4月13日,米デラウェア州連邦地方裁判所に提出した書類をWebで公開し,明らかにしたもの。

 召喚状ではMicrosoftに対し,2000年1月1日から現在までの,関連する手書きメモや書類,電子形式の記録(電子メール,インスタント・メッセージ,ネットワーク共有ファイル,データベース)を5月15日までに裁判所に提出するよう要求している。

 対象となる主な情報は以下の通り。

・AMDおよびIntelの64ビット・プロセッサに向けたソフトウエア開発の決定,ソフトウエア開発およびリリースのタイミングとスケジュール

・出入力インタフェースに関する業界標準,仕様,プロトコル,ソフトウエアの設計/開発/実装,3社の知的財産権とライセンス条件

・AMDとAMD製プロセサおよび同プロセッサ搭載システムの広報宣伝へのMicrosoftの協力とサポート。それに対するIntelの反応

 また,これらに関するAMDおよびIntelとのやりとりや,社内での話し合いについても情報提供を求めている。

 AMDは2005年6月27日,x86プロセッサの販売活動で独占禁止法に違反したとして,Intelをデラウェア州連邦地裁に提訴。AMDは,「Intelが世界各地で当社の顧客に圧力をかけ,不正に同市場を独占してきた。米/欧州/アジア大陸の大手パソコン・メーカー,小規模システム・ビルダー,卸売業者,小売業者といった38社が圧力の犠牲になった」と主張している。

[AMD社の提出書類]