米Oracleは米国時間4月12日,課金および売上高管理ソフトウエアを手がける米Portal Softwareを買収すると発表した。Oracle社は株式公開買い付けで,Portal社の株式1株につき4.90ドル(買収総額は約2億2000万ドル)を現金で支払う。

 Portal社は,通信およびメディア業界向けにソフトウエアを開発している。Oracle社のデータベースを基盤としており,固定線,無線,広帯域,ケーブル,VoIP,インターネットTV,音楽,ビデオなど,通信サービス全般の課金と売上高を管理できる。

 Oracle社は長年,通信業界向けに製品を提供してきた。同社社長のCharles Phillips氏は,「当社は,通信企業の90%以上に技術やアプリケーションを提供している。これに課金/売上高管理ソフトが加われば,顧客を一層強力にサポートできる」と説明する。また,Portal社創立者兼CEOのDave Labuda氏は,「当社のソフトと,Oracle社のERPやCRMインフラを組み合わせれば,魅力的な統合ソリューションが実現する」と語る。

 Portal社の幹部と社員は,Oracle社内でグローバル通信ビジネス事業部を形成し,課金と売上高管理ソフトの提供に取り組む。Portal社の現上級副社長Bhaskar Gorti氏が同事業部のジェネラル・マネージャに,Labuda氏がCTOに就任する。

 なお米メディア(InfoWorld)によると,買収は規制当局の承認などを経て6月に完了する見通し。

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