米Googleは,検索エンジンの音声インタフェースに関する特許(米国特許番号7,027,987)を取得した。件名は「Voice interface for a search engine」で,2001年2月7日に申請し,2006年4月11日に成立した。20件のクレームから成る。

 内容は,音声による検索クエリーから検索結果を提供するシステムに関するもの。ユーザーが検索キーワードを発話すると,1つ以上の認識仮説を引き出し,その仮説(条件)と組み合わせたbooleanクエリーを構成する。条件付きbooleanクエリーを検索システムに渡し,検索を実行してユーザーに検索結果を提示する仕組み。

 申請が5年前であることから,同社が長い間,検索エンジン向け音声技術に取り組んでいたことがわかる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Google社技術ディレクタのCraig Silverstein氏は,2004年のインタビューで,運転ナビゲーションやスーパーマーケット内の商品置き場の案内など,音声インタフェースのさまざまな役立て方を思い描いていることを明かしていた。ただし,今回の特許取得について同社は「深読みしすぎないように」と忠告する。「当社は,社員が取り組むことになるかもしれない各種アイデアに関して特許を申請している。一部は実際に製品やサービスとして完成するが,実現しないものもある」(同社広報担当のBarry Schnitt氏)。

[米特許商標庁の特許データベース]