米SiteAdvisorは創業からわずか数カ月後にして,米McAfeeに買収された。買収金額などの詳細は明らかにしていない。SiteAdvisorは,Webサイトのセキュリティ状態をユーザーに代わって評価するサービスを提供しているベンダーである。単純な評価システムを使って,スパイウエアやアドウエア,スパム,ウイルス,フィッシング,オンライン詐欺,身元情報窃盗---などを行うWebサイトを識別し,ユーザーに分かりやすく表示する。

 SiteAdvisorのサービスは,米Google,米Yahoo!,米MicrosoftのMSNといった検索エンジンでの検索結果画面において,リンクされた各Webサイトのセキュリティ評価を表示するという「情報開示機能」と,Webサイトのセキュリティ評価を色で表現する「Webブラウザ向けアドオン」で構成されている。ユーザーはSiteAdvisorにフィードバックを送り,まだSiteAdvisorが情報を持っていないWebサイトのセキュリティ評価を手伝うことも可能だ。

 McAfee消費者部門の上級副社長であるBill Kerrigan氏は,「SiteAdvisorが特許申請中の技術は,当社の既存技術を強力に補完する。われわれは,消費者向け製品に対し,明らかに同じ哲学を持っている」と述べている。

 またMcAfee副社長兼主任科学者のGeorge Heron氏は,「SiteAdvisorの技術には,消費者にメリットをもたらすだけでなく,企業向け製品としても大きな可能性がある」とする。「この独特な技術は,当社の脅威データベースに新たな力と価値を付加し,事業面で大きな利益につながるだろう」(Heron氏)。