大量の広告メール送信で米スパム対策(CAN-SPAM)法に違反したスパム業者が,米連邦取引委員会(FTC)およびカリフォルニア州との和解に応じ,約47万5000ドルの罰金を支払う。FTCと同州司法長官が米国時間4月6日に明らかにした。

 FTCによると,このスパム業者は,アフィリエイトを使って住宅ローンなどの商品やサービスの広告メールを大量送信し,スパム・メール上のリンクから自社のWebサイトに消費者を誘いこんでいた。FTCおよびカリフォルニア州は2005年4月に同スパム業者を摘発。消費者からFTCに転送されてきたスパム・メールは180万通以上にのぼる。

 FTCは,これら広告メールが主に以下の点でCAN-SPAM法およびカリフォルニア州法に違反していると説明する。

・ヘッドラインに偽情報が含まれている
・詐欺的な件名を利用している
・広告メールであることを示していない
・以降のメール受信を拒否する権利がユーザーにあることを示していない
・問い合わせ先の住所を明かしていない

 裁判所は同スパム業者に対し,罰金支払いのほか,スパム行為の差し止めと資産凍結を命じた。また,アフィリエイト・プログラムにおいてスパム送信を行わないよう監視するための仕組みづくりを義務づけた。

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