動画ポータル・サイト「YouTube」を運営する米YouTubeは,シリーズB投資(2回目の投資ラウンド)でベンチャー・キャピタルの米Sequoia Capitalから800万ドルの資金を調達した。YouTube社が米国時間4月5日に明らかにしたもの。同じくSequoia Capital社から得た350万ドルのシリーズA投資(前回の投資ラウンド)は,2005年11月に完了している。

 YouTube社は,2005年2月に設立したベンチャー企業。ユーザーがオリジナル・ビデオなどの動画をアップロードし,インターネットで共有できるWebサイトを運営する。現在,1日に3万5000本以上のビデオが登録され,1日当たりの再生回数は3500万回以上という。Sequoia Capital社パートナ兼役員のRoelof Botha氏は,「1日当たりのページ・ビュー数は1億ページを超え,600万人以上が毎日Webサイトに訪れる」と述べる。

 ただし米メディア(CNET News.com)は,同サイトのコンテンツを監視する仕組みが不十分であると指摘する。YouTube社は2月に,無許可で投稿された人気テレビ番組「Saturday Night Live」の映像を削除するといった対策をとっているが,人気の急速な高まりに監視が追いついていない。

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