米Microsoftは米国時間4月6日,中国のパソコン・メーカー2社,Tsinghua Tongfang社とTCL社が自社製品にWindowsの正規版を搭載して出荷することで合意したことを明らかにした。正規版のWindowsを搭載することにより,中国における海賊版ソフトウエアの撲滅を目指す。

 両社は,Microsoft社との共同マーケティングを通じて正規版ソフトウエアの利用促進とともに,中国における知的財産保護の意識を高めるための活動も行なう。

 TCL Group副社長のYang Weiqiangによれば,TCL社では6月よりWindowsソフトウエアの正規版を同社のすべてのパソコンにプリインストールして出荷し,今後3年間で6000万ドルに相当するWindowsライセンスを購入するという。また,中国第3位のTongfang社は今後3年間で1億2000万ドル分のWindowsライセンスを購入する計画を明らかにしている。

 中国政府は,知的財産を保護する手段として国営企業に対し率先して正規版ソフトウエアを使用するよう呼びかけている。

発表資料(1)
発表資料(2)