米NetSuiteは,中規模企業向けオンデマンドCRMアプリケーション・スイートの新版「NetSuite Version 11.0」の提供を開始した。NetSuite社が米国時間4月6日に明らかにしたもの。Ajaxを全面的に採用したほか,JavaScriptベースのカスタム用スクリプト「SuiteScript」を提供する。既存ユーザーは,追加料金なしで利用できる。

 NetSuite社は,2002年にAjaxを利用し,「NetSuite Version 8.0」においてWindowsに似た操作体系を採用した。新版では,レポーティング,スケジュール管理,文書管理,リスト編集といった,提供するすべての「Software as a Service(SaaS)」アプリケーションにおいて,Ajaxベースのユーザー・インタフェースを採用している。

 SuiteScriptは,NetSuite内のオブジェクトに対するアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を用意しており,ユーザーからのイベントに従い,NetSuiteを制御する。これにより,複雑な業務処理への対応が柔軟に行えるよう,アプリケーションを連携させることが可能になるという。

 またNetSuite社は,業種ごとに特化したサービスとして,卸売り/流通業向けの「NetSuite Wholesale/Distribution Edition」と,サービス・プロバイダ向けの「NetSuite Services Company Edition」という2種類のエディションを提供する。

 米メディア(internetnews.com)によると,NetSuiteの月額料金は,基本料金が1499ドル,1ユーザー当たり99ドルという。

[発表資料(概要)]
[発表資料(Ajax対応)]
[発表資料(SuiteScript)]