米Microsoftは,ビデオ・ゲーム開発会社の英Lionhead Studiosを買収したことを,米国時間4月6日に明らかにした。Lionhead Studios社は今後,「Xbox 360」および「Windows」プラットフォーム専用のゲーム開発に取り組む。

 Lionhead Studios社は1997年に設立された会社で,従来よりMicrosoft社と協力関係にある。同社が開発したXbox向け「Fable」とXbox/Windows向け「Fable: The Lost Chapters」は合計200万本以上を売り上げ,Xbox用ロールプレイング・ゲームのベスト・セラー・タイトルとなった。

 Lionhead Studios社マネージング・ディレクタのPeter Molyneux氏はビデオ・ゲーム業界で著名な人物で,「Molyneux氏が加わることは,当社Microsoft Game Studios部門とインタラクティブ・エンターテインメント業界の両方の将来にとってたいへん重要なことだ」とMicrosoft Game Studios部門ジェネラル・マネージャのShane Kim氏は述べている。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,Lionhead Studios社は先月,ゲーム開発プロジェクトの縮小にともない,スタッフのおよそ2割を解雇したばかりである。この人員削減は,「Microsoft社との交渉に入る前に決定していたこと」(Molyneux氏)だという。

 なおMicrosoft社MGS部門は,Bungie Studios社,Ensemble Studios社,FASA Studio社,Rare社などのゲーム・ソフト制作会社を抱えている。

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