米Verizon Communicationsと米MCIの合併にともなって編成された事業部門Verizon Businessが,企業向けインスタント・メッセージング(IM)サービス「Hosted Secure Instant Messaging(IM)Service」を米国時間4月5日に発表した。Verizon Businessは「企業の求めるセキュリティ/利用管理基準に合致する,リアルタイムのコラボレーションとコミュニケーションを実現できる」としている。

 Hosted Secure IMは,米MicrosoftのIMサーバー「Office Live Communications Server(LCS)2005」をベースとする。消費者向けIMサービスと異なり,ウイルスやワーム,IM経由のスパムであるSPIMの侵入を防ぐ。

 「Enterprise Instant Messaging」と「Managed Public Instant Messaging」という2種類のサービス・メニューを用意する。Enterprise Instant MessagingはOffice LCS 2005とIMクライアント「Office Communicator」を使用し,通信内容を暗号化できる。さらに,ユーザー認証や検索,「Outlook」との連携といった機能も備える。一方Managed Public Instant Messagingは,Microsoft社のMSN,米Yahoo!や米AOLなどの公衆IMシステムを利用するためのメニュー。IMネットワークにアクセスできるユーザーを制限する機能などを持つ。

 いずれのサービス・メニューも,アンチ・ウイルス,コンテンツ・フィルタリング,ロギングなどのセキュリティ機能を提供する。

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