米Postiniは,2006年3月のスパム/ウイルス被害状況を米国時間4月5日に発表した。それによると,スパムとインスタント・メッセージング(IM)攻撃が引き続き増加する傾向にある。その一方,ウイルスは減少しているという。同社は同月,230億件以上の電子メールを処理しており,そのうちの84%に相当する約196億件がスパムと判断された。この数は前月から4%増加している。

 また,同社が同月フィルタリングしたIM通信は650万件に達しており,前月の220万件からおよそ200%増加している。同社マーケティング担当シニア・ディレクタのAndrew Lochart氏は,「IMメッセージが1カ月間で430万件増加したことは,ビジネス上の通信ツールとしてIMを導入する企業が増加していることを示している」と説明している。

 同社によると,検出されたウイルスの数は前月から19%減少している。同社が遮断したウイルス・メールは3250万件だった。同月同社が検出したウイルスのワースト5は以下の通り。

■2006年3月のウイルス被害状況

順位	ウイルス名	検出数
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1位   Mytob     16,742,504
2位   Netsky     5,289,158
3位   Mimi      2,669,122
4位   Lovgate     1,633,323
5位   Bagle      1,179,221
(出典:Postini社)

 同社は同月,企業の電子メール・ディレクトリを不正に収集するDHA(Directory Harvest Attacks)と呼ばれる攻撃,そのほかの悪意のある攻撃,無効な送信の試みを150億件遮断している。この数は前月の140億件から7%増加している。

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