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 米Motorolaと米eBay傘下のSkypeは米国時間4月4日,ラスベガスで開催中の「CTIA Wireless 2006」で,音楽を聴きながらSkype社のIP電話サービスを利用できる「Talk & Tunes Wireless Internet Calling Kit」を発表した。同キットは,近距離無線規格Bluetoothを利用する。

 同キットは,Skype社が認定した「Skype Certified」製品で,Motorola社のBluetooth対応ステレオ・ヘッドセット「HT820」と,Bluetoothパソコン・アダプタ「PC850」が含まれる。ヘッドセットのボタンを使って,パソコンから約9m離れた場所で音楽を聴いたり,通話を操作したりできる。

 Skype社global marketing担当副社長のSaul Klein氏は,「当社の使命は,簡単で楽しいインターネット通話を提供すること。今後も業界リーダーとの提携を進め,革新的なSkype Certified製品を開発する予定」と述べた。

 同キットの価格は未定。発売は2006年上半期を予定する。

 Motorola社はまた,IEEE 802.16eベースのWiMAXシステム「MOTOwi4 WiMAX」も発表した。

 MOTOwi4 WiMAXは,「コスト効率の高い方法で固定ブロードバンド接続を提供できる超軽量アクセス・ポイント」(同社)。床に設置するタイプの従来型ベース・ステーションとは異なり,どこにでも取り付け可能という。

 同社のIMS(IP Multimedia Subsystem)プラットフォームをベースにしたキャリアクラスのIPコアを利用する。広く普及している3.5GHz帯を使って,ネットワーク整備が遅れている地域や開発途上国で,低価格の固定無線サービスを提供するのが目的である。

 同システムは現在,一部地域の事業者に限定的に出荷している。

 同社はその他にも,CDMA 1xEV-DO Rev. A製品のデモンストレーションを行った。デモ内容は,リアルタイムのインタラクティブ・ゲーム,ビデオ/オーディオ・ストリーミング,VoIP通話,テレビ電話など。2006年第4四半期に投入する予定。

 CDMA 1xEV-DO Rev. A は,CDMA2000 1xをベースにしたパケット通信規格「1xEV-DO」の強化版。下り3.1Mbps,上り1.8Mbpsの通信速度を提供する。

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