米Cisco Systemsは米国時間4月3日に,ストレージ・ネットワーキング製品ファミリ「MDS 9000」の拡充を発表した。新たにマルチレイヤ・ディレクタ「MDS 9513」と,4Gbpsおよび10Gbpsファイバ・チャネル対応スイッチング・モジュールを投入する。

 MDS 9513は,中断のないソフトウエア・アップグレード,安定したプロセス再始動,主要コンポーネントの完全冗長性,最大16ポート対応のISLを提供する。単一のファブリックを論理的に複数分割する「Virtual SAN(VSAN)」機能,VSAN間のリソースを共有する「Inter-VSAN Routing」機能をはじめ,高度な管理機能,診断機能,セキュリティ機能を装備する。

 1G/2G/4Gbpsの自動検知モジュールは,12ポート,24ポート,48ポート構成を用意する。10Gbpsモジュールは4ポート構成のみ。また,「Supervisor-2 Module」はすべてのMDS 9500シリーズのディレクタで利用できる。

 Cisco社によると,新モジュールとMDS 9513を組み合わせた場合,4Gbpsファイバ・チャネルでは最大528ポート,10Gbpsファイバ・チャネルでは最大44ポートをサポート可能。

 そのほか,SAN用OS「SAN-OS Software Release 3.0」で,ポート帯域幅管理機能とFICON機能の強化を図った。

 MDS 9513と新モジュールは,5月より同社のOSMパートナおよびSTIパートナを通じて一般向けにリリースする。

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