米Lucent TechnologiesとフランスのAlcatelは両社が合併することで最終合意に達したことを,それぞれ現地時間4月2日に発表した。取引は6~12カ月以内に完了する見通し。「最も広範な有線/無縁サービスを提供する,真にグローバルな通信ソリューション・プロバイダを目指す」としている。

 Lucentの株主は,1株につきAlcatelの株式0.1952株を受け取る。合併後の新会社の約60%をAlcatelが保有し,約40%をLucentが保有する。Lucentの会長兼CEO(最高経営責任者)Patricia Russo氏が新会社のCEOに就任,Alcatelの会長兼CEOのSerge Tchuruk氏は執行権を持たない会長に就任する。本社をフランスのパリに置き,両社から同数の取締役を選出する。

 2005年の業績をもとにした両社の合計売上高は約250億ドル(約210億ユーロ)で,合計従業員数は約8万8000人にのぼる。

 Russo氏は「通信業界では,ネットワーク技術,アプリケーション,サービスの重大な転換期にさしかかっている。サービス・プロバイダのネットワーク,企業ネットワーク,個人向けデバイスにわたる統合サービスの実現が予測され,われわれの新会社が急成長する素晴らしい機会が訪れる」と述べた。

 「合併後の新会社は,次世代ネットワーク分野の担い手として,最大規模の研究開発施設を持ち,最も熟練したサービス・スタッフを抱える企業となる」(Tchuruk氏)。

 ちなみに米メディアの報道(InfoWorld)によると,合併に伴う再編策で,従業員の約10%が削減される見通し。

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