米Yankee Groupは米国時間3月30日,現在取り沙汰されている米Lucent TechnologiesとフランスAlcatelの合併に関して,「(成立すれば)今後1年以内に世界規模の業界再編が生じる」との見方を明らかにした。

 同社は,今回の合併騒動の背景には,通信業界の成熟化や国際競争の激化があるとしており,「両社の合併はたやすいものではないが,成立すれば,両社の多種多様な製品を活用して,インフラ世界市場のシェアを伸ばすことになるだろう」と述べている。

 ちなみにLucent社とAlcatel社が合併すれば,北米および欧州における最大手の有線次世代ネットワーク・サプライヤとなり,売上高は250億ドルにのぼる。

 Yankee Group社は,Lucent社とAlcatel社が合併した場合,両社の移行・統合期間と重なる今後2年間に,業界で大規模な構造変化が生じると予測している。通信業者の整理統合が進むほか,低コストの新規参入業者によって装置市場の競争が激化すると見ている。

 また,ベンダーも大きな影響を受け,米Motorola,スウェーデンのEricsson,カナダのNortel Networksなどが,合併を進める可能性もあるという。

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