米Microsoftは米国時間3月30日に,ホスティング型メッセージング・サービス「Exchange Hosted Services(EHS)」を発表した。「Hosted Filtering」「Hosted Archive」「Hosted Continuity」「Hosted Encryption」の4つのサービスで構成する。

 EHSは,Microsoft社が昨年買収した米FrontBridge Technologiesのサービスを自社ブランドで展開するもの。「インターネットを介して利用できるため,ハードウエアの設置や,ソフトウエアのインストールが不要。電子メール関連のマルウエア防止,法令順守,データ暗号化の向上を可能にするほか,緊急事態の発生中および発生後の電子メール・アクセスを確保できるようにする」(同社)

 4サービスの主な内容は以下の通り。

・Hosted Filtering:複数のフィルタを利用し,送受信する企業電子メールをスパム,ウイルス,フィッシング,ポリシー違反から保護する

・Hosted Archive:電子メールとインスタント・メッセージング(IM)用の高度アーカイブ・システムで,さまざまな法規制に対応したメッセージ保存を支援する

・Hosted Continuity:社内の電子メール環境が予定外の停止に陥った際に,電子メールへのアクセスを継続するためのWebベースのインタフェースを提供

・Hosted Encryption:暗号化した電子メールを直接デスクトップから送受信することで,電子メールの機密性を保護できるようにする

 フィルタリング機能を強化し,サポート言語を拡大した「EHS 5.3」は4月より利用可能とする。その後,「6.x」バージョンを,次版コミュニケーション・プラットフォーム「Exchange 12」に合わせてリリースする予定。

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