家庭内ネットワーク向けに同軸ケーブルの利用を推進する業界団体MoCA(Multimedia over Coax Alliance)は「MoCA MAC/PHY v1.0」標準の策定を,米国時間3月28日に発表した。

 同団体が今年2月に実施した第1回目の認定テストにおいて,米Actiontec,米Entropic,米Cisco SystemsのLinksys,Mototech,米Motorola,松下電器産業,米2Wire,米Westellの8社が認定を受けたという。MoCAの認定を取得した機器は「MoCA」ロゴの使用が可能となる。次回の認定テストは4月を予定する。

 MoCAは2004年1月に,大手電子関連企業が設立した団体。CATVで使用する同軸ケーブルを利用して,通信速度が270Mbpsの家庭内ネットワークの構築に向けて,MoCA標準の仕様策定と製品認証を行っている。

 MoCAの会長,Ladd Wardani氏は,「オープン標準であるMoCAは,マルチメディア向け家庭内ネットワーク標準としては唯一,合理的かつ差別のないライセンシング環境を提供し,認定テストを精力的に実施しているため,相互接続性を持つ多数の製品が準拠を目指している」と説明する。

 なお米メディア(CNET News.com)によると,標準化団体Home Phoneline Networking Alliance(HomePNA)も電話線とともに,同軸ケーブルを利用する家庭内ネットワークを推進しているという。

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