「2010年までに世界の1億3000万世帯がDVR導入へ」,米Strategy Analyticsの調査

 米Strategy Analyticsは,デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)に関して調査した結果を米国時間3月23日に発表した。それによれば,2005年末までにケーブル,衛星,その他のデジタルTVプロバイダは,世界で1740万台のDVRを設置している。同社では,2010年までに世界で1億3000万の世帯がDVRを導入すると予想している。

 同社によれば,米国では12%の世帯がすでにDVRを導入しており,2010年までに半数以上の消費者がDVRを利用するようになる。欧州市場は2005年の時点で導入世帯が2%と出遅れているが,2010年までには25%が利用するようになるという。

 2005年における世界のDVR出荷台数は,前年の440万台から2倍以上の970万台に増えている。2010年までにDVRメーカーが年間4000万台のDVRを出荷するという。また,IP対応DVRの出荷台数は2005年の280万台が2010年までに2040万台に増加するという。

 同社Connected Home Devicesサービス担当ディレクタのPeter King氏は「競争力を維持するために,メーカーとサービス・プロバイダは,複数のテレビ,リモートからの録画機能,写真や音楽といったパソコン上のコンテンツへのアクセスをサポートするIP対応のDVRに移行すべきである」と指摘している。

■世界のDVR導入世帯数の推移予測
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                   2004年  2005年  2006年  2007年  2008年  2009年  2010年
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DVR所有世帯数        7.9    17.3    31.2    49.0    71.6    97.0   130.2
(単位:100万世帯)
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出典:Strategy Analytics社
注:すべてのデータは,デジタルTV,セットトップ・ボックスに統合されたDVRのもの。
スタンドアロンのDVRは含まれない。

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