ハード・ディスク装置(HDD)関連の業界団体International Disk Drive, Equipment, and Materials Association(IDEMA)が米国時間3月21日に,HDDの標準セクター・サイズを現在の512バイトから4096バイト(4Kバイト)に拡大すると発表した。IDEMAは,4Kバイト・セクター対応HDDが2006年終わりから2007年にかけて利用可能になると見込む。

 IDEMA USエクゼクティブ・ディレクタのEd Grochowski氏は,「セクター・サイズを4KバイトにするとHDDのデータ密度を容易に高められ,ユーザーに提供可能なストレージ容量を増やし,記憶容量当たりのコストを下げることができる」と述べる。

 セクター・サイズの拡大を検討するIDEMAの委員会Long Data Block Committeeでは,IT業界の企業に対して新しいセクター・サイズの標準仕様を提示し,対応への準備を求めていく。既存の512バイト・セクター対応品におけるハードウエアおよびソフトウエアの互換性についても,検討を進める。

 なおLong Data Block Committeeのメンバーである米Microsoftは,Windowsの次版「Windows Vista」で4Kバイト・セクターに対応する予定だ。

[発表資料(Microsoft Word形式)]