XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)は,XMLベースの技術文書向け作成/管理仕様Darwin Information Typing Architecture(DITA)に関するコミュニティ・サイト「DITA XML.org Focus Area」を開設した。OASISが米国時間3月22日に明らかにしたもの。

 DITAは,OASISがOASIS標準(OASIS Standard)として承認した仕様。紙やWeb上で扱う情報の設計,作成,管理,発行に使うXMLアーキテクチャを定義する。一連の“設計原則”で構成されており,“トピック”レベルで情報を分類するモジュールが作れる。“トピック指向コンテンツ”という考え方により,文書の目的にできるだけ近いコンテンツを配信できるようになるという。OASISは「ヘルプ・システム,Webサイト,取り扱い説明書などに最適」としている。

 DITA XML.org Focus Areaでは,DITAに関する情報を用意するほか,意見交換の場を設ける。技術情報などを提供する「DITA Knowledge Base」,ニュース/イベント/製品/サービス情報などを通知する「DITA Today」,Wikiサービスの「DITA Wiki」を中心に,ブログや会議室の運営も行う。

 サイトに掲載するコンテンツの制作は,米IBMのDon Day氏およびMichael Priestly氏,米Lucent TechnologiesのBruce Esrig氏,Kay Ethier氏,米Comtech ServicesのJoAnn Hackos氏およびJen Linton氏,米LeximationのScott Prentice氏,米Blast RadiusのJerry Silver氏で構成する編集委員会が担当している。そのほかに,米Adobe Systems,米Innodata Isogen,米PTC,米Vasont Systemsがサイト開設に協力した。

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