米Sun Microsystemsは,オンデマンド・コンピューティング・サービス「Sun Grid Compute Utility」をインターネット経由で提供する。Sun社が米国時間3月22日に明らかにしたもの。米国のみで利用可能とし,1CPUの料金は1時間当たり1ドル。

 同社は「利用の開始と終了が容易で,簡単にアクセスでき,長期契約を結ぶ必要もないため,さまざまな業界のユーザーが,複雑な計算,技術的なアプリケーション,アプリケーション開発を実行できる」としている。これまでSun Gridは,ライフ・サイエンスを手がける米Applied BioSystems,金融サービス向け技術の英CDO2,石油/ガス業界向けコンピューティング・サービスの米Virtual Compute(vCompute),プリンストン大学などが利用してきた。

 Sun社によると,60社以上の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)などがSun Grid対応サービスやアプリケーションの提供を検討中という。また同社は2005年10月に開発者支援コミュニティSun Grid Developer Communityを発足させ,Sun Grid対応アプリケーション開発に役立つ資料やサンプル・アプリケーション,各種ツールなどを提供している。同コミュニティの特定のプロジェクトに参加したメンバーは,100時間Sun Gridを無料で利用できる。

 なお米メディア(internetnews.com)によると,Sun Gridの料金はPayPalで支払うことが可能で,申し込みから24時間以内に使えるようになるという。

[発表資料(その1)]
[発表資料(その2)]