家電製品の業界団体Consumer Electronics Association(CEA)は,米国のゲーム・ユーザーに対して調査した結果を米国時間3月21日に発表した。その結果,ティーン(12~17歳)より成人の方がより多くの時間をゲームに費やしていることが明らかになった。

 同調査は,ゲーム・コンソールとパソコン・ゲームを利用する1767世帯の成人と500人のティーンに対してオンラインと電話によるインタビューを行なったもの。1週間に10時間以上をゲームに費やしている成人ゲーマーの割合が3分の1だったのに対し,ティーンは11%だった。

 同社業界分析担当シニア・マネージャのSteve Koenig氏は,「ティーンよりも成人の方がゲームをする時間があるというのは驚くべき事実だが,これに関連するいくつかの結果も明らかになっている。12~14歳のグループでは,15~17歳のグループよりもゲームをする時間が長い。15~17歳のグループは,ゲームをやる自由な時間が無いという可能性もあるが,81%のティーンが携帯電話を所有または利用しているため,携帯電話でゲームをしている可能性も考えられる」と説明している。

 ゲーム・プラットフォームを調査したところ,成人のゲーム市場ではパソコンが支配しており,ティーンではコンソールの利用時間の方が長かった。また,携帯型ゲームが成人よりもティーンの間で圧倒的に人気が高いことが明らかになった。携帯型ゲーム機を所有する成人で過去6ヶ月に利用したことがあると回答したのは25%だけだった。ティーンではこの割合が77%だった。

 コンソール・ゲームを「ほとんど」または「常に」自分だけで楽しむと回答した成人は64%で,オンラインでプレイするとしたのは55%だった。コンソールを使って多人数参加型ゲームを利用するティーンの割合は成人より5倍高く,特に女子のティーンでこの割合が高かった。ティーンはオンライン・ゲームを好んでおり,その傾向は女子よりも男子の方が強い。調査期間において,オンライン・ゲームを楽しんだティーンの男子は78%で女子が58%だった。

 また,同社によれば,成人のゲーマーはコンソール・ゲームをさらに楽しむために,オーディオ・コンポーネント,スピーカー,高品位ディスプレイといった家電製品の購入や専用のゲーム室を用意することに強い興味を示しているという。同社では,高品位技術によってもたらされるグラフィックを利用する次世代のゲーム・コンソールは,最初の年で出荷台数が1900万台に達し,総売上高は80億ドルになると見込んでいる。

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