米Time WarnerのAmerica Online(AOL)は,どこからでも自身のパソコンにリモート・アクセスできる「Link2PC」サービスを米国時間3月14日に発表した。ユーザーが所有するマシンを反映した仮想デスクトップをWeb上に作成し,インターネット接続した他のコンピュータからアクセスできるようにする。

 米WebEx CommunicationsのIP通信ネットワーク「MediaTone Network」を使用し,「まるで自身のパソコンの前にいるように,ドキュメントを開いて編集したり,ファイルの利用,共有,印刷を行ったりできる」(同社)。セキュリティ保護については,128ビット暗号と,パスワードおよび特定アクセス・コードを用いる。また,リモート・アクセスの許可/遮断を設定する管理機能も提供する。

 Link2PCに登録後,ホスティング対象のパソコン(最大2台)に専用ソフトウエアをインストールする。「Link2PC.com」サイトで仮想デスクトップを作成すると,その後はインターネット接続したいずれのパソコンからでもアクセスできるようになる。月額利用料は6ドル95セント。

 AOL社Premium and Subscription Services部門上級バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのEd Fish氏は,「従来このような製品は,ハイテクに精通し,いつでもどこでも最新情報をやりとりする『ロード・ウオーリア』と呼ばれるビジネスマンに向けたものだった。しかし過去1年で,消費者やSOHOユーザー,一般的なビジネスマンの間でも需要が高まっている」と説明する。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Link2PCはWindowsのみ(Windows 98以降)利用可能で,Mac OS対応については明らかにしていない。

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