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 米scanRは米国時間3月13日,携帯電話やデジタル・カメラの画像をコピー/スキャン/ファクスできるサービス「scanR」を発表した。ホワイト・ボードやドキュメントなどの撮影画像を電子メールで送付すると,画像処理とタグ付けを自動的に行った上で,PDFファイルに変換する。無料で利用できる。

 同サービスでは,高度な画像処理技術により,デジタル画像にみうけられる照明不足,影,ブレ,ゆがみなどを修正。タグ付けは,ドキュメントから抽出したキーワードを利用する。これにより,ドキュメントの整理を簡素化し,「米Googleのデスクトップ検索アプリ『Google Desktop Search』や米Microsoftの次期OS『Windows Vista』を利用して,情報を簡単に見つけ出すことが可能になる」(同社)。

 「印刷された書類や手書きメモの保存・検索・共有は,すべてのユーザーが直面する問題だ。scanRは,卓上のスキャナの機能を,ポケットに収まる道具で利用できるようにする。数十億ドル規模のスキャン/コピー/ファクス市場でモバイル性を実現する」(scanR社CEOのRudy Ruano氏)。

 scanRは,1メガピクセル以上のカメラ付き携帯電話またはデジタル・カメラで利用できる。「将来的には,有料サービスを導入する予定」(同社)。

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