米CipherTrustが,電子メール・ソフトウエアなどに組み込んで使用する迷惑メール対策プラグイン「TrustedSource Toolbar」を米国時間3月13日に発表した。CipherTrust社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 TrustedSource Toolbarは,同社の電子メール評価エンジン「TrustedSource」の情報を参考にして,スパムやフィッシングなどの迷惑メールと,信頼できる送信者からの電子メールを判別するツールバー。受信した電子メールを検査し,評価結果をグラフィックスで表示する。

 ユーザーがスパムまたはフィッシング・メールを見つけた場合は,簡単な操作で同社に報告できる。ユーザーからの情報は評価用データベースに反映し,ほかのユーザーが電子メールを検査する際に利用する。

 利用可能な電子メール・ソフトウエアは,Microsoft OutlookとLotus Notes。Webメールにも対応させる予定。

 米メディア(CNET News.com)によると,TrustedSource ToolbarのWebメール版はMicrosoft HotmailとYahoo! Mailに対応し,2006年第2四半期に利用可能になるという。

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