米Oracleは米国時間3月13日に,データベース開発ツール「Oracle SQL Developer」(開発コード名「Project Raptor」)の一般提供を開始した。Oracle社が同日明らかにしたもの。同社製データベースのライセンスを持つユーザーは,同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Oracle SQL Developerは,データベース開発に必要な機能を持つソフトウエア・ツール。オブジェクトのブラウズと生成,SQL文およびスクリプトの実行,PL/SQLコードの編集とデバッグ,データの表示と更新など,データベース開発者が必要とする機能を提供する。付属する一連の構築済みレポートを使うと,開発プロジェクトのレポートを作成できる。コード整形ツールやサンプル・コードなども備え,コード作成に必要な時間や手間を減らせるという。

 対応可能なデータベースは,「Oracle Database 10g」の全エディションと「Oracle9i Database Release 2」。Linux,Mac OS X,Windows版を用意する。

 なお米メディア(InfoWorld)によると,Oracle社が2005年12月に開発者向けネットワークOracle Technology NetworkでOracle SQL Developerの試験提供を始めて以来,これまでで130カ国から7万6000回ダウンロードされているという。

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