米Micron Technologyは米国時間3月8日,フラッシュ・メモリーの米Lexar Mediaを合併することで最終的な合意に達したことを発表した。合併は,同社のNANDフラッシュ事業の強化を狙ったもの。買収は株式交換によって行なわれ,Lexar社の株主は,同社の普通株式1株につきMicron社の普通株式0.5625株を受け取る。

 Micron社の同月7日付け株価終値14.98ドルで換算すると,買収金額は6億8800万ドル。Lexar株の同日終値の7.09ドルで計算すると19%上乗せした条件となる。手続きは第3四半期に完了する見通し。買収後,Lexar社はMicron社の完全子会社となる。

 Micron社は,合併によりLexar社のNANDコントローラとシステム設計技術,ブランド名,小売りチャネルを同社の技術と組み合わせてNANDフラッシュ事業の強化を狙う。また,フラッシュ・メモリーを含む製品ラインの拡張により,DRAM製品への依存率の低下を図る。

 Lexar社は,メモリー・カード,USBフラッシュ・ドライブ,カード・リーダーといったNANDフラッシュ・メモリー製品を手がけており,94件を超える特許を保有している。現在,オリンパス,韓国Samsung Electronics,米SanDisk,ソニーなどに技術をライセンスしている。

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