米eBay傘下のSkypeはルクセンブルグで現地時間3月9日に,同社の小規模企業向け製品およびサービスを組み合わせたソリューション「Skype for Business」を発表した。「小企業のコミュニケーション管理,生産性向上とコスト削減を支援する」(同社)
Skype for Businessは社員10人以下の小規模企業に向ける。同社のVoIPサービス「Skype」を導入している企業の50%以上が,こうした小規模企業だという。
Skype for Businessには,専用のWebサイト,Skype用ハードウエア,グループ・ユーザー管理「Skype for Business Control Panel」(旧称「Skype Groups」)の新機能などが含まれる。
専用サイトでは,Skypeを活用するための機能や小規模企業に特化した新製品などを提供する。同サイトでは,「Microsoft Outlook」のツール・バーとの統合機能なども提供する。
Skype for Business Control Panelは,有料サービスの集中管理を可能にする。中国語(簡体字/繁体字),デンマーク語,オランダ語,英語,フィンランド語,フランス語,ドイツ語,イタリア語,日本語,韓国語,ノルウェー語,ポーランド語,ポルトガル語,ブラジル系ポルトガル語,ロシア語,スペイン語,スウェーデン語の18カ国語と,英国ポンド,ユーロ,日本円,米ドルなど6通貨に対応。グループ管理者が1つのアカウントで大量のクレジットを購入して同時配布できる,新たな自動管理機能を追加した。
また,Skype用ハードウエアでは,米PlantronicsがBluetoothヘッドセット「Voyager 510」を同日発表した。そのほか,米Actiontecや米Linksys,米USRoboticsなどがビジネス向けのSkype製品を投入している。
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