米Microsoftが米国時間3月9日,3月14日(日本時間では3月15日)公開予定の月例セキュリティ・アップデート(修正パッチ)に関する情報を発表した。Officeに関する重要度「緊急(Critical)」のアップデートと,Windowsに関する「重要(Important)」のアップデートをそれぞれ1件ずつ公開するという。パソコンからウイルスやワームなどを駆除するツール「Microsoft Windows Malicious Software Removal Tool」の新版も提供する。

 Officeのセキュリティ・アップデートは,適用後にパソコンを再起動する必要がある。Windows用アップデートについては再起動する必要はない。これらのアップデートの適用状況は,セキュリティ検査ツール「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)」などで調べられる。

 Microsoft Windows Malicious Software Removal Toolは,Microsoft社が無償提供しているマルウエア(ウイルス)駆除ツール。「Windows Update(WU)」「Microsoft Update(MU)」「Windows Server Update Services(WSUS)」といったアップデート機能経由で入手可能。同社のWebサイト「Download Center」からもダウンロードできる。ただし,「Software Update Services(SUS)」では配布しない。

 また,MUとWSUSでは,セキュリティ対策ではないものの優先度が高いアップデート(更新プログラム)を1件公開する。WUおよびSUSではセキュリティ以外のアップデートを公開する予定はない。

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