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 米Googleは,米国の未公開企業Upstartleが手がけるWebベースのワープロ・アプリケーション「Writely」の開発チームを買収した。元Upstartle社マーケティング担当バイス・プレジデントのJennifer Mazzon氏がGoogle社の公式ブログで米国時間3月9日に明らかにしたもの。

 Mazzon氏によれば,同氏を含む開発スタッフは「3月6日付でGoogle社の一員となった」。

 Writelyは,Ajaxと呼ばれる手法で開発されたWebベースのワープロ・アプリ。2005年8月にベータ公開を開始した。Wordなどの主要フォーマットのドキュメントをWeb上に格納することで,どこからでもアクセスして編集が行える。また,仲間と共有してリアルタイムで共同編集することも可能。

 ドキュメントをHTML形式で保存するほか,PDF,RTF,Wordなどのファイルにしてダウンロードできる。2005年11月にはOpenDocument Format(ODF)にも対応した(関連記事)。即座にWebサイトで公開したり,ブログに投稿したりすることも可能である。

 現在もベータ提供中で,利用は無料。なお「Google社のソフトウエア・アーキテクチャに移行するまで,新規登録の受け付けを中断」(Mazzon氏)しており,体制が整い次第,登録待ちリストのユーザーに通知するという。登録申し込みはWritelyのWebサイトで行える。

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