2007年の初頭にはクアッドコアCPUの「Kentsfield」「Clovertown」が登場する。上位サーバー用の「Tigerton」も2007年中の予定
2007年の初頭にはクアッドコアCPUの「Kentsfield」「Clovertown」が登場する。上位サーバー用の「Tigerton」も2007年中の予定
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今後登場するCPUは、従来のNetBurstアーキテクチャーから、新しいCoreマイクロアーキテクチャーへと切り替わって行く
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デスクトップパソコンのプラットフォームは家庭向けとオフィス(ビジネス)向けの2種類に分かれる
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 米インテルは3月8日、同社主催の開発者会議「IDF(Intel Developer Forum)」で、今後のCPUの投入時期を示すロードマップを公開した。

 同会議で7日に発表した「Coreマイクロアーキテクチャー」を採用したCPUは、2006年中に登場する。具体的には、デスクトップ用の「Conroe(コンロー:開発コード)」、サーバー用の「Woodcrest(ウッドクレスト:開発コード)」は2006年7~9月に、ノート用の「Merom(メロン:開発コード)」は2006年後半に投入する予定だ。

 Coreアーキテクチャー採用のCPUが増えるに伴い、Pentium 4などで使われてきた「NetBurstアーキテクチャー」は、姿を消していく。Coreマイクロアーキテクチャーはノート用CPUのCoreDuoをベースとして、さらに改良を加えたもの。ノート用CPUをベースとしたアーキテクチャーが、デスクトップやサーバー分野にも使われることになる。動作周波数の向上を最重要視した設計のNetBurstでは、これ以上の性能向上と消費電力削減が難しいからだ。

 インテルはCPUのマルチコア化を推進していく。これまでのデュアルコアCPUに加えて、2007年には、4つのコアを搭載する“クアッドコア”CPUを投入する。具体的には2007年初頭にはデスクトップ用の「Kentsfield(ケンツフィールド:開発コード)」、サーバー用の「Clovertown(クローバタウン:開発コード)」が登場する。市場におけるマルチコアCPUの浸透に関しては、デスクトップとノートパソコンの両方で「2006年末に7割以上がマルチコアCPUを搭載する」(ステファン・L・スミス副社長)という。2007年末には9割以上を目指す。