米IBMは,ITサービスの契約を米内務省から獲得したことを米国時間3月8日に発表した。同省における財務および業務管理システム(FBMS)の標準化と統合を担当する。契約規模は1億1000万ドル以上で,期間は6年。

 IBM社はドイツSAPのソフトウエアを用いて,80にのぼる作業を1つの総体的なシステムにまとめる。現在および将来のアクセス,セキュリティ,プライバシ要件に対応するよう,完全な統合と標準化を図るという。

 ビジネス・インテリジェンス(BI)機能も提供し,財務および業務管理における幹部職の意思決定向上を支援する。

 新たに構築するシステムでは,すべての管理データとトランザクションを適切に効率よく記録し,内部統制を強化するほか,政府の法規改正にも対応できるようにする。

 またIBM社はコンサルティング・サービスも行い,政府機関および民間企業における同様のシステムのベスト・プラクティスを検討する。

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