米Microsoftが,米国で通算5000件目の特許を取得したことを米国時間3月6日に発表した。同社のゲーム機「Xbox 360」に取り入れている技術に関するもの。「今回の記録達成は,過去3年間における研究開発の取り組みの成果」(同社)

 5000件目の特許は,特許番号が「6,999,083」で,タイトルは「System and method to provide a spectator experience for networked gaming」。2001年8月22日に申請し,2006年2月16日に成立した。48件のクレームから成る。

 同特許の技術により,Xbox 360でオンライン・ゲームの対戦を行えるだけでなく,これらの対戦を観戦者として世界各地から見物できる。観戦者は,バーチャル・カメラを動かしてゲームを様々な角度から眺めることができ,ハイライトやインスタント・リプレイも行えるため,「スポーツ放送番組を観戦しているような感覚が得られる」(同社)。

 Microsoft社は研究開発に年間数十億ドルを投じており,これまでに全世界で取得した特許は7000件を超える。同社は「今後も引き続き,年間3000件の特許申請を目標に取り組んでいく」と述べている。

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