米Intelは,2006年第1四半期業績が従来予測を下回る見通しであることを米国時間3月3日に明らかにした。売上高予測を,従来の91億~97億ドルから87億~91億ドルに下方修正する。同社はその理由として,「需要が期待ほど伸びていないこと,市場シェアがわずかに縮小していること」を挙げた。

 粗利益率についても,売上高変更の影響を受ける見込み。費用(研究開発費と販売/一般管理費を含む)は,売上高および利益関連の支出が減るため,予測より低下するとみる。

 今年に入ってから競合企業である米AMDの勢いが米国市場で増しており,米メディア(CNET News.com)が伝える米NPDの調査によると,2006年最初の7週間で,デスクトップ・パソコンにおけるAMD製プロセサのシェアは81.5%,Intel製プロセサのシェアは18.5%だった。ノート・パソコンでは,Intel製プロセサが63%のシェアを獲得しているが,以前より縮小傾向にある。

 Intel社4月19日に,第1四半期決算と新たな業績予想を発表する予定。

 ちなみに同社の2005年第4四半期業績は,売上高が102億ドル(前年同期比6%増),純利益は25億ドル(同16%増)。2005年第1四半期a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20050420/159735/" target="_top">業績は,売上高が94億ドル(同17%増),純利益は22億ドル(同25%増)だった。

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