米Microsoftと米EMCが,Microsoft製サーバー向け情報ライフサイクル管理(ILM)ソリューションの提供で協業すると米国時間3月3日に発表した。
両社は「Exchange Server 2003」や「SQL Server 2005 Enterprise Edition」の導入を支援し,普及を図るため,ソリューションの共同提供と販売協力を実施する。
具体的な取り組み内容は以下の通り。
・Exchange Server 2003アップグレード/導入支援:
調査,設計,導入サービスを提供し,Exchange Server 2003環境の強化などを推進する。事業継続や法令順守に向けて,集中管理可能な電子メール環境を構築し,Exchange Serverで扱う情報のバックアップや迅速な復旧を可能とする。
・Lotus NotesからExchange Server 2003への移行支援:
EMCの情報インフラとExchange Server 2003を組み合わせた環境への移行を進めるため,調査,設計,導入サービスを提供する。
・SQL Server 2005アップグレード/導入支援:
データベースの設計および導入サービスを提供する。
またMicrosoftは,米String Bean SoftwareからWindows環境向けのiSCSI対応SAN技術「WinTarget」を買収した。Microsoftが3月3日に明らかにしたもの。ただし,買収金額など詳細な取引条件については公表していない
Microsoftは,WinTargetを単体製品としてではなく,2006年第2四半期出荷予定のストレージ製品向けOS「Windows Storage Server 2003 R2」に組み込んで提供する。
◎関連記事
■「2005年Q4のディスク・ストレージ市場は68億ドル規模に」,米調査
■Windows Server 2003 R2入門---(第1回)「R2」に見えるマイクロソフトの新戦略
■知っておきたいストレージの基礎 第1回(後半)---テープ、ネットワーク型、ILMの動向
■米EMC,MS環境向けITサービス会社の米Internosisを買収
■米EMCが情報ライフサイクル管理戦略を発表,各種ソフトウエアを発表へ
■順風満帆のストレージ市場,巨人EMCに敵なし
■「SAN市場でiSCSIが台頭,ただしファイバ・チャネルとは共存する」,米調査
■独SAPと米EMC,SOA導入に向けたILMサービス提供で協力
[発表資料(EMC社との提携)]
[発表資料(WinTarget技術の買収)]