米Hewlett-Packard(HP)と米Gatewayが相互に訴えていたパソコン関係の特許侵害訴訟で,両社は和解に達した。HP社とGateway社がそれぞれ米国時間3月1日に明らかにしたもの。これにより,両社はすべての訴えを取り下げるとともに,7年間の特許クロス・ライセンス契約を結んだ。またGateway社は,合計4700万ドルをHP社に支払う。

 HP社は所有する特許27件が侵害されたとして,2004年と2005年にGateway社と子会社の米eMachinesを訴えた。これを受けGateway社と子会社のAD Technologies社は,特許13件の侵害を理由にHP社を訴えた。

 和解により,連邦裁判所の3件,米国際貿易委員会(ITC)の3件,州裁判所の1件という合計7件の訴訟をすべて取り下げる。Gateway社がHP社に支払う金額のうち,1670万ドルは1999年から現在までに製造されたパソコンによる特許侵害の補償費用。残りの3030万ドルは,7年分の特許ライセンス料に相当する。Gateway社は,最終合意に達した日から7営業日以内に2500万ドルを,1年以内に2200万ドルを払う。

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[発表資料(HP社)]
[発表資料(Gateway社)]