米Quantumは米国時間2月28日,米Sun Microsystemsの子会社である米StorageTekが同社に対して起こしていた特許侵害訴訟で,両社が全面的な和解に達したことを発表した。和解の条件として,両社は特許のクロス・ライセンス契約を結ぶことを明らかにしている。また,Sun社はStorageTekのQuantum社に対する訴えを取り下げ,Quantum社はSun社に総額2500万ドルを支払うことで合意している。

 StorageTek社が2003年4月に起こした訴訟では,Quantum社のSDLTテープ・ドライブの光サーボ・システムとメディア製品に関連する技術が問題とされていた。StorageTek社は,これら製品の販売差し止めと損害賠償金として1億4200万ドルの支払いを求めていた。その後,2005年8月にStorageTek社はSun社に買収されている。

 Quantum社は,和解金の2000万ドルを同四半期中にSun社に支払う。残りの500万ドルは5四半期に分割して支払われる。同社は,和解金の支払いが2006会計年度の業績にマイナス影響を与える可能性を示唆している。

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