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 米Apple Computerは米国時間2月28日,米Intel製プロセサを搭載したデスクトップ・パソコン「Mac mini」を発表した。1.5GHz動作の「Core Solo」プロセサ搭載モデルと,1.66GHzの「Core Duo」プロセサ搭載モデルを用意する。従来モデルに比べ最大4倍高速になったという。価格はそれぞれ599ドルと799ドルで,同日より出荷を開始する。

 いずれも,Intel社製グラフィック・プロセサ「GMA950」を搭載する。512MBの主記憶(667MHzのDDR2 SDRAM),10/100/1000 BASE-T Gigabit Ethernetポート,Bluetooth 2.0+EDRポート,802.11gに準拠して54Mbpsのデータ転送が可能な無線LAN「AirPort Extreme」を標準装備する。USBポートは,従来モデルの2倍の4基。

 各種ディスプレイに対応できるよう,デジタル・ビデオ・インタフェース(DVI)ポートを備えるほか,VGA対応アダプタを付属する。またホーム・ステレオとも容易に接続できるように,オーディオ出力はアナログとデジタルの両方に対応する。

 1.5GHzモデルは,60GバイトのSerial ATAハードディスク装置(5400rpm)と,CDの作成/再生とDVDの再生ができるコンボドライブを装備。1.66GHzモデルは80GバイトのSerial ATAハードディスク装置(5400rpm)と,DVDとCDの作成ができる8倍速の「SuperDrive」を備える。

 両モデルとも,OSは「Mac OS X 10.4.4(Tiger)」で,音楽/ビデオ/デジタル写真の集中操作ソフト「Front Row」とリモコン「Apple Remote」,「iLife '06」を同梱する。

 Apple社Worldwide Product Marketing部門上級副社長のPhilip Schiller氏は,「新しいMac miniの提供により,当社の製品ラインの50%をわずか60日で,Intel社製プロセサに移行できたことになる」と説明した。

 またApple社は同日,携帯型音楽プレーヤ「iPod」に向けたハイファイ・スピーカー「iPod Hi-Fi」も発表した。「iPodとシームレスに連携でき,ホームステレオ・システムを格段に向上できる」(同社)とする。

 オールインワン型の筐体に,特別仕様のワイドレンジ・スピーカー2基とバス・システムを格納する。「振動による音の劣化を最小限に抑えているため,クリアなサウンドと力強い低音域を楽しめる」(同社)という。

 本体を直接電源に差し込めるほか,単一乾電池6本でも動作する。Apple RemoteとAC電源コード,「Universal Dock」アダプタを付属する。同日より349ドルで販売開始する。

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