米Microsoftは米国時間2月23日,同社が欧州連合(EU)に罰金警告を受けていた件に関して,欧州委員会(EC)の判断に対する回答書を公開した。同書は,Microsoft社が2月15日に,ベルギーのブリュッセルでECに公式提出したもの。

 Microsoft社はEUの独占禁止法に違反したとして技術情報の提出を求められていたが,ECは同社の技術情報が規定の必要条件を満たしていないとして2005年12月に罰金を警告していた。金額は1日当たり最大200万ユーロ(米メディア)。

 これに対し,Microsoft社は「当社は2004年に命じられた技術文書要件を順守している。回答書でそれを詳細に証明する」と反論。また,「ECは当社が技術文書を提出後,何カ月も経ってから修正が必要だと通知し,修正を行うために数週間しか猶予を認めていない。当社は自身を擁護するために適正な手続きを踏む権利を拒否された」と主張している。

 回答書全文(PDFファイル)は同社Webサイトからダウンロードできる。

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