米Hewlett-Packard（HP）が，セルフ・サービス型のデジタル写真プリント端末（キオスク）「HP Photosmart Express」と，デジタル写真からアルバムやグリーティング・カードなどを作るシステム「HP Photosmart Studio」を米国時間2月23日に発表した。全米のDPE店舗や小売店に展開する。
HP Photosmart Expressは，ユーザー自身が操作するスタンドアロンの写真キオスク。インクジェット・プリンタを内蔵し，4×6インチ（約101×152mm）のプリントを5秒で印刷できる。プリントは50年以上色あせすることがなく，通常の色素インク系昇華型プリンタを使う写真キオスクに比べ，2～10倍長い耐退色性を持つという。
HP社のオンライン写真プリント・サービス「Snapfish」とも連携する。ユーザーは家庭で写真をアップロードしてプリントを注文し，都合のよいときに店舗に出向いて受け取れる。
HP Photosmart Expressの管理はネットワーク経由で行い，24時間365日体制で状況を監視し，トラブルに対応する。ソフトウエアの更新や端末のメンテナンス，動作レポートの作成なども，すべて遠隔地から処理できる。「HP Photosmart Expressを競合する現在利用可能なほかの写真システムと比べると，1平方フィート（約929平方cm）当たりの収益は最大40％増，消耗品の内蔵容量は最大10倍，空間の利用効率は最大6倍となる」（HP社）
HP Photosmart Studioは，店舗に設置し，ユーザーがデジタル写真からアルバム，カレンダー，写真CD，グリーティング・カード，ポスターなどを作るシステム。最大200枚の写真を選び，5分ほどの作業で作成を始め，1時間以内に完成する。
HP社は，2月26～29日にフロリダ州オーランドで開催されるPhoto Marketing Association（PMA）に，両システムを出展する予定である。
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