米CareerBuilder.comが,ITワーカーの雇用に対する意識調査の結果を米国時間2月22日に発表した。それによると,ITワーカーの5人に1人は現在の雇用環境に不満を感じており,3人に1人は2006年に転職を計画しているという。主な不満要素としては,多すぎる仕事,不十分な給与,管理者の指導力不足が挙がった。

 調査は2005年11月15~12月6日にかけて,115人以上のITワーカーを対象に実施したもの。

 ITワーカーの61%が過去6カ月間に作業負荷が増えたと回答し,半数弱が管理できる分量を超えていると答えた。また30%近くが,家庭と仕事のバランスをうまく取れていないと感じている。

 給与については,2005年に5%以上の昇給があったITワーカーは20%で,3分の2はボーナスが支給されなかった。48%は,全体的な給与への不満を口にした。

 ITワーカーの38%は,経営陣に対して不満を抱いている。直属の上司に不満を感じる回答者も25%いた。また3分の1以上がキャリア向上の機会を増やして欲しいと感じており,30%はトレーニングや講習をもっと受けたいと答えた。

■変更履歴
2つ目の段落中,「調査は2006年11月」を「調査は2005年11月」に訂正しました。[2006/02/27 9:52]

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